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賃貸管理が大幅に増加売買仲介のさらなる強化も

井川陽介社長(写真中央)
いかわ・ようすけ/1981年2月13日生まれの44歳、福岡市出身、日本大学卒、2009年大井不動産入社、20年専務取締役、24年4月代表取締役社長
昨年4月に井川信治前社長(現会長)からパトンを受けて1年、井川陽介社長は「社長としてまだまだ足りていない部分はある」と省みながらも業績は好調に推移、今年3月期も増収増益の見通しとなっている。
特に賃貸管理は管理料収入が前期比10%近く伸びた。管理戸数も現在6,000戸弱と1年で500戸ほど増加しており、入退去に伴うリフォーム工事も増えている。井川社長は「こうしてストック収益の厚みが増していくと会社の安定化につながる」と評価している。
売買仲介も前期より件数が増加しているほか、コインパーキングも伸びており、毎月1,000万円以上の収入を確保。また賃貸で運用する自社物件も1棟購入しており、賃貸収入も伸びている。不動産買取・再販の関連会社、リメイクワークスもマンション1棟を販売、順調に事業を展開している。
今期も賃貸管理は順調な見通しで、3月から管理を受託した2棟が満室稼働で今期の業績に貢献する。来年以降に新築2棟も受注する見通しで、賃貸管理は今後も着実な伸びを予想している。
売買仲介では、「福岡は九州の中で他にはない魅力があり、県外からの流入はまだ増えていくだろう。不動産価格は高いが、一気に下がることは考えにくい」と見ており、収益物件だけでなく需要が高まっている実需の住宅もターゲットにしていく。4月には営業推進室を設置、室長として銀行OBを採用し人脈を活用した営業強化も図る考えだ。リメイクワークスはこの3月に3棟を取得。今期から来期には販売し数字として上がってくる見通しという。
グループ全体で進めている10ヵ年計画では、同社個別の目標数値も設定して取り組んでいる。主なものとしては管理戸数1万戸の達成、また売買部では現在の営業5人を10人に増やし、1人当たり年間8,000万円の売り上げを掲げている。計画1年目の前期については「ほぼ満足できる滑り出し」と捉えている。
また社長業も2年目となるが、「他社の経営者とお会いする機会が増え、またその紹介でいろいろな方と知り合えるようになった。そのご縁を大事にしていきたい。また社員への対応も厚くし、当社で働くことに満足してもらえるような環境を作り上げたい」と改めて抱負を語る。
(ふくおか経済EX2025年)