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235億円かけ敷地内に第2工場建設  ダイハツ九州    10年までに50万台のフル稼働


 ダイハツ工業株式会社の生産子会社ダイハツ九州株式会社(大分県中津市昭和新田、東迫旦洋社長)は、約235億円をかけ工場敷地内に第2工場を建設する。
 ガソリン高騰による軽自動車の需要増に対応するもの。フル稼働時の生産台数は23万台で第1工場と合わせた生産台数は最大で50万台となる。第2工場の敷地面積は50万平方m、延床面積は5万平方m。軽自動車の生産を予定する。汎用性重視で小型自動車も生産できる第1工場と異なり、「シンプル&スリム」をコンセプトに軽自動車に特化したラインとなる。
 操業は2007年末の予定で、当初は年産12万台となり、第1工場とあわせた生産規模は37万台となる。フル稼働の時期について、東迫社長は「ダイハツ工業が創業50周年を迎える2010年までにはフル稼働にしたい」としている。

 07年末までに高卒中心に400人を新規採用

 また、同社は第2工場操業までに約400人の新規採用を進める。操業時の従業員数は900人を予定しており、ダイハツ本体からの人員補充や、第1工場から第2工場への人員異動のほか、増設に合わせて現在までに高卒115人の採用を内定している。今後、残りの400人について高卒を中心に新規採用をしていく考え。フル稼働時には第1工場と合わせて最大3,600人に達する見通し。採用は大分県を中心に九州全域から募集する予定で、県外からの従業員増加に対応して、敷地内に独身寮の新設を検討しているという。
 同社は1960年6月設立。資本金4億5,000万円。従業員数は1,700人(06年6月現在)。05年3月期の売上高は1125億円。04年11月に群馬県前橋市から同所に移転。今年度の生産台数見込みは25万台。今年6月に社名を「ダイハツ車体」から変更。