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SC出店目指し協同組設立へ  六本松商店会有志    キャンパス跡開発で


 福岡市中央区梅光園1丁目で飲食店を運営する株式会社元気屋の坂口亮社長など、六本松商店連合会(同2丁目)の有志7人が、九州大学六本松キャンパス跡地の再開発計画を受け、商業施設(SC)の出店を目指し1月下旬に、協同組合を設立する。
 九大キャンパス移転による学生や職員らの流出を受け、六本松地区の飲食店や薬局などの経営者らが集まり、地域振興を図る施設構想を1年前から議論していた。開発業者から床面積約2000平方mを買い取り、量販店や飲食店、物販、郵便局、医療福祉施設のほか、会議室、キッズルーム、一時保育施設など地域振興を促すコミュニティ施設を設置する考え。
 跡地を所有する独立行政法人都市再生機構は、同跡地の地下鉄六本松駅に近い北側の約2万1000平方mを商業地域とする計画を発表しており、2月に入札を行い、3月に開発業者と譲渡契約を締結する予定。同組合では、確定した開発業者に対し、土地購入や開発計画などの交渉を開始していくという。
 組合の名称は「青陵モール協同組合」。代表理事は坂口社長が務める。発起人はそのほか、碇裕弘株式会社五味栄養科学研究所社長、橋本雄一郎やきとり蛍茶屋代表、杉林充英インド食堂チチル&シシリ代表、佐々木陽ラーメン壱屋代表、船津信一居酒屋くじら代表、金子キヨ子居酒屋かねこ代表の7人。今後、同地区経営者を中心に組合員を拡大していく考え。坂口社長は「SC出店だけでなく、街づくりという視点で開発業者とともに協力関係を築きたい。将来、住民が住みやすい街として発展し、再開発成功のモデル地区となるよう力を注いでいく」と話している。