NEWS

  • 地域

Ruby大賞にイーシーワンのクラウド制御ソフト  福岡Rubyビジネス拠点推進会議    国内、地元企業で初


 日本初のプログラミング言語「Ruby(ルビー)」を推進する福岡Rubyビジネス拠点推進会議(福岡市博多区東公園、有江勝利会長・正興ITソリューション社長)は3月11日、第3回フクオカRuby大賞の授賞式をホテルューオータニ博多(中央区)で開催した。
 国内外10カ国から過去最多となる79件の応募があったなか、大賞を受賞したのは株式会社イーシーワン(東京都、最首英裕社長)のクラウド事業部が開発した「monkeymagic(モンキーマジック)」。パソコンなどのデータをインターネット上に蓄積するクラウドシステムの稼働状況を監視し、利用アクセスが集中した場合にクラウド上のサーバーの制御能力を向上させるシステムで、技術力とRuby普及への影響度が高く評価された。過去2回の大賞は国外企業が受賞しているため国内初の受賞。また、同社クラウド事業部開発センターは10年10月開設の福岡県Ruby・コンテンツ産業振興センター(博多区)内に入居しているため、実質上、地元企業が初受賞したこととなる。
 また、授賞式では優秀賞(3社)、奨励賞(3社)、コミュニティ特別賞(3社)も発表され、優秀賞に九州大学発のベンチャー企業株式会社Fusic(福岡市中央区大名2丁目、納富貞嘉社長)が選ばれた。プログラミング言語Rubyは生産性の高いことで知られ、ソフトウエアの世界的な拠点を目指す県では、Rubyビジネスの発信と普及拡大を推進している。