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Qボード売買高26倍で本則市場を逆転  福岡証券取引所    4期連続で黒字確保


 福岡証券取引所(福岡市中央区天神、奥井洋輝理事長)の2013年3月期決算は、収入合計は2億5975万円、損益面では573万円が剰余金となり、4期連続の黒字だった。
市場売買の活性化に伴う会費の増加、新規上場増加による上場手数料の増加などで収入全体は増収だった。また、支出面では人件費、施設費などの固定費の削減が貢献した。
 株式売買の増加を見ると、新政権の政策効果への期待感から年度末にかけて急速に商いが膨らみ、総売買高は前年度比40・0%増の2809万5000株と大幅に伸びた。特に、本則市場の売買高が同29・8%増だったのに対し、ベンチャー向け市場のQ―Boardは同約26倍と急激な伸びを見せ、初めて売買代金ベースで本則市場を逆転。総売買代金は313億円で近年では04年度に次ぐ規模となった。
 また、前年度の新規上場企業は本則市場が1社、Q―Boardが2社で合計3社。3社の新規上場は07年度以来で、そのうち大分県の株式会社グランディーズは5年ぶりの福証単独上場となった。