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FA逓減システムを発売  正晃    医療施設を対象に全国展開


 一般試薬ディーラーの最大手・正晃株式会社(福岡市東区松島3丁目、印正哉社長)は、このほど空気触媒や天然素材を活用した排気装置や遮蔽シート、分解スプレーなどホルムアルデヒド(FA)逓減システムを発売した。
 新規市場開拓の一環で、同システムの開発・総販売元として主に医療施設を中心に全国エリアで展開する。取り扱うシステムは空気触媒セルフィールneo、空気触媒セルフィール加工した遮蔽シート「ホルガード」、排気装置、天然素材を使ったFA分解スプレー「ホルパス」などで、病理検査室のFA対策が低コストでできるのが特徴。印正哉社長は「法改正によりFA対策の市場は大きな可能性がある。全国に流通網を構築し、売れる商品を提供していきたい」と話している。
 2006年度、化学物質による労働者の健康障害防止にかかわるリスク評価検討会(厚生労働省)において、FAを使用する職種の労働環境調査行われた結果、FAに関する政省令の一部が改正され、昨年3月に施行、今年3月1から適応された。主な改正内容は6カ月以内ごとに1回の作業環境測定士(国家資格)による定期測定、作業環境測定結果の評価記録の30年間保存、管理濃度0・1ppm以下、屋内作業場については密閉式設備、局所排気装置もしくはプッシュブル型換気装置の設置などだが、今年3月1日以降もまだ未対策の医療機関も多く、早急な対策が求められている。