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9月25日に上海市に中国1号店をオープン ピエトロ ドレッシング事業でも中国展開


 ドレッシング製造、レストラン事業を展開する株式会社ピエトロ(福岡市中央区天神三丁目、村田邦彦社長)は、中国・上海市に子会社を設立し、九月二十五日にパスタレストランをオープンした。
 同社はハワイに直営で一店舗、韓国にフランチャイズで六店舗を展開しているが、中国への出店は初めて。 店名は「ピエトロ旗艦店」で、場所は中心街に位置する淮海中路に面した商業ビルの一、二階。店舗面積は四百六十平方メートルで、客席数は一階百席と二階八十六席の百八十六席。同社が展開する店舗としては最大級で、年間二億二千万円の売上高を見込んでいる。
 出店した淮海路は全長約六キロメートルのメーンストリートで、パリのシャンゼリゼ、ニューヨークの五番街、東京の銀座にも例えられる。なかでも、陜西路と西蔵路にはさまれた二・二キロメートルの淮海中路は最も賑やかな通り。地元の若者を中心に多くの買い物客が集まるという。ただ、現地ではパスタをはじめグラタン・ドリアなどの西洋料理は馴染みがなく、未知数の部分も多い。
 村田社長は「すぐに結果を求めようと思えば、ターゲットを現地の日本人に絞り、多くの日系企業も進出している浦東地区に出店する選択肢もあった。 しかし、あえて一号店は地元の中心街に出店し、中国の方に当社の味を提案したかった。もちろん、ビジネスとして 採算面は考えているが、地元に受け入れられるように焦らずじっくり育てていきたい」と話している。
 また、同社のもう一つの柱であるドレッシング事業でも、中国展開の準備を進めている。パスタなどと同様に、中国には生野菜を食べる習慣は定着していないため、中国一号店ではオープン直前に、社長自らの発案でサラダバーを設置している。

2003.10.21 発行 週刊経済より