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9月期決算は完成工事高減で減収減益  日本乾溜工業    2年連続減収に


 交通安全施設、法面(のりめん)工事施工の日本乾溜工業株式会社(福岡市馬出1丁目、沢井博美社長)の2012年9月期連結決算は、売上高が前期比6・5%減の115億2700万円、経常利益が同6・6%減の4億4000万円の減収減益だった。
 東日本大震災による政府の予算執行の一時凍結や昨年4月の統一地方選挙の実施に伴う官公庁発注の遅れなどの影響を受け、完成工事高が前期を下回り、2年連続の減収減益となった。同社では「主力の建設業は不透明な状況は続いているが、ここ数年伸びている防災安全事業は防犯用品の販売が増加しており、営業活動を積極化していく」と話している。
 今期は復興需要による国の公共投資は一定の支出が見込まれるが、営業の中心となる九州地域は依然として厳しい状況が続くことから売上高は前期比3・7%減の111億円、経常利益は同53・2%減の2億600万円の減収減益を見込んでいる。