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７億円投じ新工場を建設 　明月堂　　　 生産能力で３割強化

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　「博多通りもん」など菓子製造販売の株式会社明月堂（福岡市博多区東那珂２丁目、秋丸卓也社長）は総額７億円を投じ、本社近くに少量パック専用の新工場を増設。生産能力を３割強化する。
　毎年６％前後で売り上げを伸ばす博多通りもんは、１０～２０個入りの土産物が主力だったが、近年は簡易包装の少量パックの需要が増加。特に５個入り商品（税込み４８０円）の人気が高く、同社では自宅で楽しむ顧客層や、高齢者世帯や少人数家族などへの土産需要が増えていると分析し、生産能力を強化することで売り上げを伸ばす。用地は非公表で、着工は早くて３年以内。現在、同社は本社敷地内に４つの工場を持ち、博多通りもんの生産能力は日産３０万個。本社近くの敷地２千平方mを取得し建設する。新工場稼働後は、１０万個増の日産４０万個を見込む。同社では、「５個入りパックの売り上げの割合は、博多通りもん全体の約１割だが、生産体制が整えば、さらに伸びるはず」と話している。
　同社は１９２９年創業、５２年設立。資本金は３千万円。従業員数は１３０人。１２年５月期の売上高は約５１億円。