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5階建て本館を建設 九州産業大学 8月の完成を目指す


 九州産業大学(福岡市東区松香台二丁目、宇田川宣人学長)は、敷地内に五階建ての本館を建設している。
 総務部や企画部、役員室などが入居する現本館の老朽化に伴うもので、別棟の管財部も新本館に統合し機能集約を図る。建物は鉄筋コンクリート造り五階建てで、正門と体育館に挟まれた駐輪場跡地に建設している。
 延床面積は四千七百四十平方メートル。一階に財務部、二階に管財部、三階に企画部と大会議室、四階に総務部、中会議室、五階に理事長や学長などの 役員室となる。昨年八月に着工しており、七月の完成を予定している。なお現本館、管財部棟の跡地利用については現在検討中。

 4月に工学部、国際文化学部で新学科

 また同大学では四月から工学部、国際文化学部に新学科を開設した。
 工学部に開設されるのは「バイオロボティクス学科」。高齢化社会の到来を背景に高度医療、福祉技術を支える工学系技術者の育成を目指すもので、機械電気系の基礎知識をはじめ、医療・福祉機器の開発に必要な基礎学力や医用生体工学に携わる技術者に必要な専門知識・技術を学ぶ。専門教員は十人、定員は六十五人。このほか工業化学科を物質生命化学科に、土木工学科を都市基盤デザイン科にそれぞれ名称を変更し、カリキュラムを一部変更する。
 国際文化学部に開設されるのは「臨床心理学科」。心理学系統の知識全般を学ぶほか、四月一日から五号館一階に開設される「臨床心理センター」を活用することで実践的な知識・技術の習得を目指す。同センターには事務室のほか、カウンセリングルーム、プレイルームがそれぞれ三室、グループホーム用のスペースが一室設けられ、研究のほか地域住民に対する心理教育相談などを行う。また五年一貫制だった博士過程を四月から前期(二年)と後期(三年)に分離することを受けて、将来的には同センターで大学院生の演習も実施する。専門教員は五人の臨床心 理士を含め九人、定員は六十人。

2004.3.16 発行 週刊経済より