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5億円かけ無農薬水耕栽培野菜棟増設  西部ガス    来年6月完成、生産能力2倍に


 西部ガス株式会社(福岡市博多区千代1丁目、田中優次社長)は、グループ事業として取り組んでいる無農薬水耕栽培野菜の栽培棟を増設、生産能力を現在の2倍に増強する。増設費は約5億円、栽培開始は来年6月の予定。
 2007年7月から同社北九州工場敷地内(北九州市若松区響町1丁目)でリーフレタス(ブランド名「うるおい野菜」)の水耕栽培・販売をスタート。食の安全・安心意識の高まりなどを背景に出荷数、取扱店舗数も順調に増えてきた。この結果、現在の栽培棟1棟の生産能力(年間180万株)では大口業務用の受注ができないことに加え、既存客の取引増のニーズに対応できなくなる可能性が出てきたため生産設備の拡充を図るもの。増設後は栽培棟が現在の5000平方mから10500平方mに、付属棟が609平方mから1209平方mとなり、生産能力も年間360万株に倍増する。計画では来年2月上旬に着工、6月中旬に竣工、栽培を開始。8月上旬から出荷を始める。同社は「企業のアグリビジネスへの参入が相次ぐ中、先行企業の優位性を生かした高品質、低コストの商品を多く提供できる態勢を整備する必要がある」と増設の狙いを語っている。