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4月~6月の貨物取扱量が前年比約2・7倍に  三池港―釜山港コンテナ定期航路    県港湾課調べ


 福岡県港湾課は6月29日、三池港(大牟田市)―韓国・釜山港間を週1便運航しているコンテナ定期航路の4~6月の貨物取扱量が前年比約2・7倍の1280TEU(1TEUは20フィートコンテナ換算)に増加したと発表した。
 三池港が背後圏とする筑後地区や熊本県北部、佐賀県南部に拠点を置く企業の業績回復や新規の利用増加で前年を大幅に上回った。今年度の貨物取扱量は5千TEUを見込んでいる。県は今年度から、同定期航路を利用するすべての企業を対象にした荷主助成制度を新設し利用促進を支援するほか、大牟田市や国、三池貿易振興会などで組織するマイポートみいけ利用促進協議会によるポートセールス活動を通じて週2便の運航を目指す。
 三池港は、1908(明治41)年に三池炭鉱の石炭積み出し港として開港。56年に国の重要港湾指定。71年から県が港湾管理者となり、三池炭鉱閉山後の97年以降、公共港湾施設の整備が進められてきた。03年に総合静脈物流拠点港(リサイクルポート)に指定、06年4月に韓国・釜山港間にコンテナ定期航路が開設され、韓国・ソウル市の興亜海運株式会社(金泰均社長)のコンテナ船が週1便で寄港している。