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3Dプリンタ設置の工作スペースを移転  福岡市の鈴谷瑞樹さん    博多区のシェアオフィス内に


 福岡市の鈴谷瑞樹さんは1月7日、3Dプリンタを備えたシェアスペース「博多図工室」を博多区中洲中島町に移転した。
 場所は「福高ビル」内。WEBサービス、プログラミングの業務経験を経て2012年12月から中央区高砂で運営していたが、ベンチャー企業やクリエイター等が利用するシェアスペース「FUCA▶LAB(フーカ・デルタ・ラボ)」内に入居することで、利用者同士の交流促進を図る。100mm×100mm×100mmの範囲内で樹脂素材の立体物が出力できる3Dプリンタや、アクリル板や紙、木材などの切り抜き、文字やロゴなどの刻印ができるレーザー加工機を備える。月額固定の利用料金で機材を使える月額会員と、月額無料で使用回数ごとに料金が発生するビジター会員を設けている。一般会員は月額1万円、開発者や学生は5000円、業務ツールとして日常的に利用するビジネス会員は5万円。ビジター利用は60分1000円、3時間2000円、6時間3000円で、延長は10分当たり150円。レーザー加工機の利用はレーザー照射時間10分で1000円。3Dプリンタ出力は1個500円。基本的な機材や工具は使い放題。3Dプリンタ利用のためのデータ作成に関する講座なども開催している。
 鈴谷代表は「製造業やクリエイティブ産業のほかに、医療関係者などの関心も高く、見学も増えている。趣味からアート、商品試作など汎用性の高い3Dプリンタ活用の入り口として、まず知ってもらい、情報交換できる機会を設けていきたい」と話している。