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3期連続で上昇し12・4%に  福岡市のオフィス空室率    生駒データサービスシステム調べ


 今年6月期における福岡市内のオフィス平均空室率は、前回(3月期)から0・8ポイント上昇し12・4%となった。空室率の上昇は3期(9カ月)連続で、また12%台となったのは2003年9月期以来5年9カ月ぶりとなった。
 オフィスビル仲介業・シービー・リチャードエリス株式会社関連の不動産マーケティング・株式会社生駒データサービスシステムの調べによるもので、調査区域は「天神」、「赤坂・大名」、「渡辺通・薬院」、「博多駅前」、「博多駅東」、「呉服町・川端」、「ももち」の7ゾーン。需要低迷が続く状況下で、今期大型ビルを含む複数の新築ビルが竣工を迎えたが、需要の伸長がそれほど見られず、結果として需給緩和に拍車をかけることとなった。ゾーン別では「博多駅東」、「天神」、「赤坂・大名」、「ももち」の4ゾーンで空室率が上昇した。このうち最も大きく上昇したのは「赤坂・大名」で、対前期比4・9ポイント増の14・5%となった。また「天神」でも、同1・6ポイント増の11・1%と10%台を超えた。同社では「来期以降も大型の新規供給が予定されている中、これまで竣工したビルへのテナント移転に伴い、既存ビルの2次空室顕在化も懸念される。今後しばらくは需要を大きく伸長させる要因も見当たらないことから、需給ギャップがさらに拡大する可能性がある」と分析している。