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3月19日、旧岩田屋本館跡に福岡店開業  東京都のパルコ   テナント150店舗、年間110億円目指す


 大型ファッションビル運営の株式会社パルコ(東京都豊島区、平野秀一社長)は、3月19日、福岡市中央区天神2丁目の旧岩田屋本館跡に地上8階地下1階の「福岡パルコ」をオープンする。投資額は約50億円で、年間売上高は110億円を目指す。全国で21店舗目、県内は初出店。
 延べ床面積は約2万4000平方m、売場面積は約1万2000平方mで、入居テナント総数は約150店舗。総従業員数は1000人(パルコ社員含む)。フロア構成は地下1階が飲食店、食品、雑貨、1階が雑貨、ファッション、カフェ、2~4階は男性用・女性用服飾(4階は唯一の女性用中心フロア)、5階はインテリア、生活雑貨、6~7階は男性用・女性用服飾、雑貨、旅行、レストラン、8階はスポーツ、楽器、キャラクター雑貨。2~8階の中心部分には吹き抜けを施し、外観は旧岩田屋本館の曲面を活用、表面にガラスと白いパネルを取りつけた。また、地下1階~5階までの6フロアを隣接する「西鉄福岡駅ビル」、4階を「ハッチェリービル」と接続し、西鉄、地下鉄、長距離バスの乗り換えなど利便性を高める。加えて、絵本作家の絵が描かれた離乳室、女性用トイレや喫煙室にも工夫を凝らし、外国人観光客向けにインフォメーションを他言語表示するなど、幅広い層をターゲットにした店舗づくりとなっている。出店テナントに関しては、約150店舗のうち約30店が同社と出店各社が共同開発した全国初業態、約100店が福岡市内初出店などで、周辺店舗との差別化を図っていく。テナントの詳細は2月中旬に発表する。同社の平野社長は「従来の都市型パルコの衣料品比率は5割だが、福岡パルコは3割強に抑えている。衣料品に特化せず、当社の強みであるカルチャー、食などとのシナジー効果を生むような新しい店舗にしたい。21店舗目だが、従来とは異なる『新生パルコの1号店』を目指す」と話している。同社では開業日までに、専用ホームページ開設、福岡アジアコレクション、地元雑誌媒体との連動企画、PARCOカード入会キャンペーンなどの宣伝活動を実施していく。