NEWS

  • 地域

3カ年で売上高27%増、経常2・5倍目指す  高田工業所    海外事業・装置事業を強化


 プラント建設の株式会社高田工業所(北九州市八幡西区築地町、高田寿一郎社長)は、今期からスタートする3カ年計画で、最終年度の14年度に売上高は11年度比27・7%増となる5百億円、経常利益は同約2・5倍となる25億円を目指す。
 主力のプラント建設では、メンテナンス工事で既存顧客のシェア維持・拡大と新規拠点・顧客を開拓して収益を確保、大型建設工事情報の早期入手と工事体制構築で受注増を図るとともにコストダウンも強化して利益確保を目指す。前期から着手した海外事業強化については、子会社のシンガポール高田工業、高田マレーシアの売上高・利益拡大を図るとともに、周辺国での新規拠点設置に向けた整備も進めていく。また装置事業では、「超音波切断装置」などの販売拡大と量産化を進める。一方で原子力事業については、政府のエネルギー政策や顧客の動向に合わせて既設原子力発電プラントの改修工事や安全対策工事への対応を中心に進めていくという。

 3月期連結決算は減収減益

 同社の12年3月期連結決算は、売上高が前期比4・0%減の394億78百万円、経常利益は同17・1%減の10億44百万円で減収減益となった。
 売上面では、東日本大震災の復旧対応工事に取り組むとともに、得意工事分野を中心とする工事案件を確実に受注したが、化学プラントの定修工事や原子力発電所の建設・保全工事が減少したことで減収、損益面では、工事の効率化やコストダウンを進めたが減収によって営業利益は22・2%減の10億29百万円、当期純利益は28・5%減の5億34百万円となった。一方、期間の受注高は前期比12・9%増の389億29百万円となり、今期連結決算では、売上高は8・9%増の430億円、営業利益21・4%増の12億5千万円、経常利益は14・9%増の12億円、当期純利益は21・7%増の6億5千万円と増収増益を見込んでいる。