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2020年度で売上高50億円目指す ジャパンシーフーズ


2年間で32%増

鮮魚加工食品メーカーの㈱ジャパンシーフーズ(福岡市南区井尻5丁目、井上陽一社長)は、2021年8月期で売上高31・6%増の50億円を目指す。
営業力の強化と効率化で主力のアジ加工食品の売り上げを拡大するほか、アニサキス対策を強化したことで、これまで食中毒への懸念から受注が伸び悩んでいたサバ加工食品の販売を強化。コンシューマー向け冷食、茶漬けシリーズなどネットも活用した新商品も売り上げ増を図る。井上社長は「既存商品へのニーズを掘り起こすだけでも目標を超える売り上げが期待できるほど潜在需要はあるはずだ」と話している。

19年8月期売上高は12%増、黒字転換

また同社は、2019年8月期決算で売上高が11・8%増の38億円、経常利益は黒字を見込んでいる。
アジ加工食品の受注が拡大したことや大手量販店との取引拡大などで増収、原料高が続く中でも冷凍食品の売り上げが伸びたことなどから利益を出す見込み。食中毒の原因になる寄生虫・アニサキス対策を徹底し、信頼獲得に力を注いだのに加えて販売先の量販店店舗の人手不足が鮮魚加工品への需要拡大につながったことも功を奏した。20年8月期は売上高10・7%増の42億734万円を見込んでいる。井上社長は「下半期の急成長がいい結果につながった。今後も営業力と製造力を強化していく」と話している。

2019年9月18日発行