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2期連続の増収で初の売上高100億円を突破  シダー    今期は増収増益見込む


 全国でデイサービスセンター、介護付有料老人ホームなどを展開する株式会社シダー(北九州市小倉北区大畠1丁目、山崎嘉忠社長)の13年3月期連結決算は売上高が前年同期比5・0%増の100億9700万円、経常利益が同99・6%減の100万円で増収減益となった。連結決算移行後2期連続の増収で、初めて100億円の大台に乗せた。
 既存施設の施設稼働率上昇を図り、新規利用者の獲得とサービスの向上を推進。デイサービス1施設、有料老人ホーム4施設を新規開設し、積極的な施設展開を進めた結果増収となった。利益面では、効率的な施設運営と経費削減に取り組み、利益率の改善に注力したが、新規開設に伴う初期費用の計上と介護報酬の改定によるデイサービス事業のサービス提供時間短縮などの影響で大幅減益。営業利益は同52・8%減の1億9800万円、当期純損失は1300万円(前年同期は当期純利益2億2400万円)だった。
 事業別にみると、デイサービス事業は売上高が同5・6%減の31億7600万円、利益が同47・5%減の2億3900万円。施設サービス事業は売上高が同12・1%増の61億4300万円、利益が同25・7%減の5億1900万円、在宅サービス事業は売上高が同1・3%増の7億7600万円、損失が1100万円(前年同期は利益300万円)だった。
 今期は新規に有料老人ホーム4施設、デイサービス1施設の開設を予定。開設にかかる多額の初期費用を見込むが、コンプライアンスを重視した施設運営と内部管理体制の整備、強化を進めるとともに、社員の教育、研修に注力し、顧客満足度の向上に取り組んでいく方針。売上高が6・9%増の107億9200万円、営業利益が2・6倍の5億2200万円、経常利益が3億1200万円、当期純利益が1億7200万円を見込んでいる。
 同社は1981年4月設立。資本金4億3228万円。従業員1646人(グループ、12年9月末)。