NEWS

  • 地域

2月をめどに遺伝子診断などの新会社を設立  大野城市の古賀堅一郎さん    社名は株式会社ジェネテック


 大野城市在住の古賀堅一郎さんは2月中に、遺伝子診断や病理標本作製受託の新会社、株式会社ジェネテックを設立する。
 古賀氏の長男で、九州大学医学研究院病理病態学に所属する古賀孝臣医師の専門分野を生かし、事業化する。本社事務所は福岡市天神1丁目の福岡天神フコク生命ビル15階で、5月をめどに遺伝子解析の設備を整えた研究所を春日市に設ける。資本金は5百万円。主力事業はDNA鑑定で、受託料は一般鑑定が5万円、法廷鑑定が10万円に設定する計画。ホームページからの集客に加え、弁護士や探偵事務所を代理店に販路拡大を目指す。
 今後は糖尿病やがんなど慢性疾患遺伝子の検索と疾患感受性診断、遺伝子解析を生かした性格の相性診断なども手掛けていくという。病理関連の組織標本事業では、九州大学と共同で業務に当たるほか、両事業ともに産学連携で共同研究を進めていく。販路開拓など営業推進は、コンサルティングや保険代理業などを手掛ける株式会社ライフサポートコンサルティング(福岡市中央区薬院3丁目)の山田浩史社長が担当する。
 同社では「主力のDNA鑑定を国内で展開する企業は少ない。また自社内で手掛けるため低価格で提供可能な点が強み。今後患者さんには、医療を身近に感じてもらいたい」と話している。