NEWS

  • 地域

13億円かけ宇美町の河野粕屋病院建て替えへ  医療法人済世会    2年以内に着工目指す


 糟屋郡篠栗町尾仲の「河野病院」はじめ3つの精神科専門病院などを運営する医療法人済世会(同所、河野正美理事長)は、2年以内に13億円を投じて同郡宇美町大字宇美の「河野粕屋病院」(原哲朗院長)を建て替える。
 現在の河野粕屋病院は築27年と老朽化していることから、耐震補強などの補助金を得て、敷地内に6階程度の新病院建設を計画しているもの。補助金の関係上2年以内に着工しなくてはならず、現在設計を進めている。同病院は飯塚大野城線しょうけ越えの中腹に立地。敷地面積は約3万4000平方m。ベッド数は250床。常勤医は4人で、スタッフは約120人。河野理事長は「新病棟では、補助金をもらうためベッド数は1割減らさなければならないが、ストレスケアの部屋や認知症対応施設を取り入れ、新しい取り組みをしていきたい」と話している。このほか同法人では、河野病院の建て替えや「河野名島病院」(福岡市東区名島敷地内の高齢者専用マンションも構想している。
 同法人は1946(昭和21)6月開業、51年7月設立。河野病院(140床)のほか、糟屋郡宇美町の河野粕屋病院(250床)、福岡市東区の河野名島病院(179床)の3病院を運営。09年3月期の医業収益は23億9329万円、従業員370人。2月1日に約3億円を投じて福岡市中央区薬院4丁目に復職デイケア併設の「薬院河野クリニック」と相談専門施設「メディカルサポート薬院」を同時オープンした。