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125億円かけ3、8階棟に建て替え  福岡赤十字病院    10月1日着工、13年3月オープン


 福岡赤十字病院(福岡市南区大楠3丁目、寺坂禮治院長)は、総事業費125億円をかけ、敷地内(敷地面積約3万3000平方m)南側に新病棟を建設する。10月1日に着工、2013(平成25)年3月の全面オープンを目指す。
 施設の老朽化と救急医療体制の充実を目的に実施するもの。今回の建設に伴い、95年8月に完成した西病棟を除く外来本館(72年10月完成)、北病棟(79年8月完成)、中病棟(57年3月完成・96年2月改修)、南棟(64年4月完成)はすべて解体される。建物は、鉄骨造り3階建ての外来棟、同8階建ての新病棟で構成。延べ床面積は、現行より1・2倍大きい4万1790平方m。フロア構成は、外来棟1~2階が外来部門の各診察室(内科など24科)や総合受付、待合室など、新病棟1~2階が健康管理疾病予防センター、外来棟3階と新病棟3階が手術室、ICU(集中治療室)、CCU(冠状動脈疾患集中治療室)、NBC(核、生物、化学)事故対応の救急病床、心臓カテーテル室、検査部門、新病棟4階が管理部門、新病棟5階から8階までが病棟。新病棟8階屋上にはヘリポートを設置する。病床数は現在の509床を維持する。外来専用駐車場は収容台数360台。寺坂禮治院長は「長年の懸案だった新病棟建設がいよいよ動き出す。手術室をはじめ、院内に点在していた救急救命機能を1フロアに集約を図り、迅速かつ高度な救命医療が提供できる体制を充実させる。日赤に対する救命医療の期待は非常に高い。福岡市南部とその周辺地域の方々の期待に応えられる急性期病院を目指していきたい」と話している。同院は、47年12月日本赤十字社福岡診療所として開設、52年4月福岡赤十字病院に改称、現在の診療科目は24科目、病床数は509床。医師134人(うち研修医24人)、看護師440人。救急車の受け入れ件数は、福岡市内で最も多い年間5200台。