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12年5月期第1四半期は増収・黒字転換  山下医科器械    SPD契約増で医療機器消耗品の受注拡大


 医療機器・消耗品卸業の山下医科器械株式会社(福岡市中央区渡辺通3丁目、山下尚登社長)の2012年5月期第1四半期連結決算は、売上高が前年同期比9%増の97億45百万円、経常利益が6百万円で、前年同期の1億27百万円赤字から黒字転換した。
 院内物流管理システム「SPD」の契約施設が増加したことで医療機器消耗品の受注が拡大し増収黒字となった。分野別売上高は、一般消耗品分野が9・9%増の51億6千万円、低侵襲治療分野が内視鏡備品や内視鏡処置用医療材料、心臓循環器消耗品の受注増で9%増の21億41百万円、一般機器分野が超音波診断装置など医療機器備品や理化学機器が好調で10・4%増の15億65百万円、メディカルサービス分野が放射線機器の売上増で5・8%増の5億86百万円だった。一方、医療モール事業は賃料収入の減少で29・5%減の8百万円。
 通期では、売上高4・9%増の420億75百万円、経常損益は14百万円の赤字を予想している。同社では「医療材料の償還価格引き下げに加え、医療機関がコスト削減傾向にあり、価格低下が進んでいる」と話している。