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12年度、県内デイサービス6店舗出店  イー・ライフ・グループ    10店舗体制に


 全国でリハビリデイサービス「nagomi」を93店舗展開するイー・ライフ・グループ株式会社(東京都豊島区池袋2丁目、小川義行社長)は4月からの2012年度、直営店2店舗、FC店4店舗を県内に出店し、福岡での展開を加速させる。
 同社は、昨年2月に塩原店(福岡市南区塩原3丁目)をFC方式で出店したのを皮切りに、同4月に福岡支社(福岡市早良区飯倉4丁目、青木大輔マネージャー)を兼ねる直営店の飯倉店、同9月に春日店(FC、春日市若葉台2丁目)、同11月に姪浜店(直営、福岡市西区大町団地)を展開。出店エリアは現在選定中だが、25百人の要介護認定者がいるエリアを1店舗当たりの商圏とし、今後はFC契約を結ぶ、北部九州を中心に薬局を展開する株式会社新生堂薬局(福岡市南区中尾3丁目、水田雅幸社長)と調整を進めていく。13年度以降はFC展開を希望する企業や病院などを募集する。
 標準約百平方mの施設内では、「介護予防」をコンセプトに掲げ、利用者が自宅などで自立して生活できるためのカリキュラムを取り入れている。デイサービス1回当たりの利用時間は3時間で、一般的な施設での運動時間「30分」(青木マネージャー)に比べ、nagomiは120分と長い。常勤スタッフも平均4人と業界水準よりも少なく、施設の収益性やスタッフの給与面などが他施設よりも高いのが特徴という。青木マネージャーは、「現在、国家医療費は膨れ上がっている。当社では“自立支援”を掲げ、利用者の要介護の級を上げないことで、国の介護給付金を減らしたい。今後は、同じ思いを持つ方と、地域に根付いた仕事をしていきたい」と話している。
 同社は1999年8月設立。資本金は1億円。11年9月期の売上高は約7億7千万円。従業員は93人。大阪、福岡、上海に支社を構え、2015年度までに全国250店舗(直営50店)の展開を目標に掲げている。
 小川社長は1971年生まれの40歳。埼玉県出身。埼玉栄高校、拓殖大学政経学部経済学科を卒業後、大手損害保険会社に入社。半年後、打撃投手として日本ハムファイターズに入団。退団後フリーターを経て大手住宅リフォーム会社に入社し、全国1位の営業成績を残す。99年に独立し、同社の前身であるテックオガワ株式会社設立。代表取締役に就任し、現在に至る。