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12年以降に天神地区に中古時計、バッグなどの小売店計画  おお蔵    同地区周辺での既存ビル購入も検討


 時計を中心としたリサイクル商品の卸売りと販売を手掛ける株式会社おお蔵(福岡市南区井尻3丁目、古賀清彦社長)は、12年以降に福岡市中央区の天神地区に中古時計やバックなどの小売店の出店を計画している。
 同社は2003年の創業ながら質業界初の「中古時計の卸売り専門店」という独自のビジネスモデルを構築して、設立5期目の08年12月期決算で売上高30億円を突破。同年10月にオープンした香港店を軸に業容を拡大しており、長期借入金の返済が来年末にめどがつくことから天神地区への出店を計画している。
 同社は、06年に中央区天神・西通りに「ブランドブティックおお蔵」を出店していたが、09年春に閉店しており、小売店舗は再挑戦となる。これと並行して、3年後をめどに、天神地区近辺で既存ビル1棟の購入も構想。「まだ金融機関に構想を話した段階」(古賀社長)だが、購入が実現すれば、1階を自社の小売店舗にして、上層階は事務所と、余剰部分は賃貸する考え。古賀社長は「前回出店した際は、チャレンジらしいチャレンジもしないまま閉店した。再度、天神地区で真剣に品ぞろえも含めて小売りにチャレンジしたい」と話している。
 同社は2003年3月創業、04年1月設立。資本金3百万円。従業員12人(アルバイト含めると20人)。今年12月期決算は売上高34億円を見込む。古賀社長は福岡市南区井尻出身。1971年10月8日生まれの39歳。県立武蔵台高校―専門学校福岡カレッジ・オブ・ビジネス卒。地場アパレルメーカー、株式会社ボストン‐ナインで4年ほどの営業を経て、95年東京の大手時計販売店、株式会社ベスト販売に転職。約7年間の在籍中、約4年間新宿本店店長を任された。03年帰福し、古賀商店を創業。04年1月有限会社おお蔵を設立(07年改組)し社長に就任。趣味はゴルフ。