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12年は外航クルーズ船寄港数91回で過去最高  博多港    今年は60回程度へ減少か


 博多港のクルーズ船寄港数が、外航91回、内航21回の計112回で中国発着クルーズが本格化した02年からの統計で過去最高だった。
 これまでの最高だった10年の外航63回、内航21回の計84回を18回上回り、外航クルーズの伸びが大幅増につながった。博多港の外航クルーズは、02年以降、中国のクルーズ旅行ブームに後押しされ、増加傾向にある。昨年は、伊コスタ社「ビクトリア号」(総トン数7万5000トン、定員2400人)や、米ロイヤル社「ボイジャー号」(同13万7000トン、3800人)など大型船が、相次いで初寄港するなど、船の大型化が進んだ。また、韓国のハーモニー社「クラブ・ハーモニー号」(同2万5500トン、1400人)が寄港開始、年内39回寄港するなど、寄港数を押し上げた。
 今年は、日中関係の影響から、伊コスタ、米ロイヤル両社が、6月まで中国発着クルーズの博多港配船を控えており、韓国ハーモニー社も、クルーズ船のメンテナンスなどのために今年の運営を停止する方針を打ち出すなど、寄港数の減少が予想される。福岡市港湾局は現時点で、13年のクルーズ船寄港数は外航60回、内航20回の80回程度を試算している。市港湾局は「今年は、寄港数は減るものの、ボイジャー号と同じ14万トン級の「マリナー号」(米ロイヤル社)や、ワンランク上のプレミアムクラスの客船「シルバー・シャドウ号」(米シルバーシー社、2万8000トン)が初寄港するなど、話題も多い。国際情勢の課題を乗り越えて、来年以降盛り返せれば」と話している。