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12億円を投じ西鉄柳川駅駅舎を建て替え  西日本鉄道   15年9月完成予定


 西日本鉄道株式会社(福岡市中央区天神1丁目、竹島和幸社長)は3月、天神大牟田線「西鉄柳川駅」(柳川市三橋町下百町)の駅舎建て替え工事に着手する。完成予定は15年9月、工事額は約12億円。
 生活と観光の両面を併せ持つ柳川市の活性化を図るため、同社では柳川市と連携したまちづくりを計画。その一環として市の中心に位置する同駅を建て替え、利用客の利便性向上を図るとともに、同市の玄関口にふさわしいシンボリックな施設を目指すもの。リニューアルでは、現在の平屋建て駅舎を橋上化し、2階部に改札口や駅務室を移設するとともに、1階部を店舗化して賑わう施設を拡充する。また、駅舎側壁を全面ガラス張り仕様にし、明るく開放的な空間をつくる。新駅舎は2階建てで、延べ床面積は約1360平方m(現行は約990平方m)。駅舎内すべての照明をLED化するとともに、複層ガラスや節水型トイレを採用するなど、環境・省エネ機能に優れた駅舎とする。
 また、柳川市が新駅舎の北側に新設する橋上の自由通路と接続することで、鉄道を跨ぐ東西両方向からのアクセスが可能となる。自由通路にはエレベーターとエスカレーターが設置されるほか、新駅舎(既存跨線橋含む)にもエレベーターを増設。利用者の動線の段差をすべて解消しバリアフリー化する。
 駅舎デザインは有識者や同市、同社で構成される「西鉄柳川駅周辺地区デザイン検討会議」で市民の意見を踏まえて、自由通路や東西駅前広場(ともに柳川市が整備)と一体的に検討を進める。工事は3月に着手し、8月に駅舎一部を解体予定。完成を前に15年4月から2階改札口の供用を開始する予定。
 同駅は全国的にも有名な観光地・柳川市の中心に位置し、1937(昭和12)年の開設以来、通勤・通学客や、またアジアや日本各地からの観光客など一日約1万200人が利用している。