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10億円投じ博多駅隣接のバスターミナルを大改装  福岡交通センター    「博多バスターミナル」に施設名変更


 JR博多駅に隣接するバスターミナル「福岡交通センター」を運営する株式会社福岡交通センター(福岡市博多区博多駅中央街、江口洋二郎社長)は、約10億円を投じて大規模に改装する。11月1日に施設名を「博多バスターミナル」に改称して第1期としてリニューアルオープンした。
 来年3月の九州新幹線全線開通と新・博多駅ビル「JR 博多シティ」の開業に合わせたリニューアルで、福岡に不慣れな利用者も博多駅に隣接するバスターミナルと容易に分かる施設名に一新した。今回、「庶民的で気軽に利用できる店作り」をコンセプトに、バスターミナルとしての機能を向上させ、日常生活に根差したテナントの充実を図った。 ハード面では(1)集客機能の強化(アクセス向上)(2)内外サインの新設・見直し(3)施設設備のリニューアルを主眼に置き、新たに駅ビルと直結するペデストリアンデッキ(事業主体は福岡市)の新設や誘導サインなど案内表示の見直しなど、分かりやすい動線を確保。トイレやエレベーター、エスカレーターなどの共用部もリフレッシュした。
 テナントでは、今回の第1期リニューアルで、4階に入居していた百円ショップ「ザ・ダイソー」を5階に移し、店舗面積約34百平方mと同店舗では国内最大級規模に増床した。また、3階に「ソフトバンク」が出店し、2階の「au」、4階の「NTTドコモ」と合わせて各モバイルショップを集結。8階のレストラン街名称を「博多味のタウン」としたほか、9階の貸ホール機能も充実した。
 2月の第2期リニューアルでは、4階にリーズナブルな価格で人気の衣料品店「ファッションセンターしまむら」と九州都市型店舗の1号店として来年2月の出店を交渉中。ペデストリアンデッキの接続部となる2階を全面改装し、コンビニエンスストア「ローソン」の出店も予定している。同社では11月10日まで第1期リニューアルオープン記念セールを開催している。
 同社は1963年3月設立。資本金4億円。バスターミナル業はじめ、貸室業、広告宣伝業、売店など直営店舗事業を展開し、09年度営業収益は19億8百万円。博多バスターミナルは1日3千便のバスが発着し(今年10月22日現在)、1日平均約7万人が利用している(06年度実績)。