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1月に添田町の明太せんべい工場を着工  山口油屋福太郎    総事業費は8億円


 外食資材卸、辛子明太子メーカーの株式会社山口油屋福太郎(福岡市南区五十川1丁目、山口毅社長)は、1月中旬に、田川郡添田町の旧福岡県立田川商業高校跡地に開設予定の明太せんべい専用工場を着工する。稼働は今年6月を予定しており、総事業費は8億円。
 明太子せんべい「めんべい」の売り上げ拡大に伴い生産能力の増強を図るとともに、少子高齢化や過疎化が進む山間部における雇用創出に貢献するもの。年間生産量は金額ベースで12億円となる見込み。同専用工場は同町の英彦山工場に続き、昨年7月に北海道小清水町でも稼働させており、3カ所目。3拠点開設により年間で60億円の生産体制を確立する。
 工場名は「英彦山第2工場」。14年6月の稼働を予定している。添田町が所有する田川商業高校跡地の敷地面積4万2000平方mのうち2万4000平方mと、建物を同社が買い取り、2階建ての体育館を工場に改装する。既存の延べ床面積2720平方mを3936平方mに増築し、1階に製造工場と直営店、2階に包装ラインを設置する。
 山口社長は「旧校舎を工場に改装することで初期投資を抑えることができるとともに、少子高齢化に悩む地域への貢献にもなる。地域活性化モデルとなるよう力を注ぐ」と話している。
 同社は1909年3月創業、55年1月設立。資本金は1000万円。出先は飲食ビル「天神テルラ」、直営店、和食店、温浴施設2店舗。山口社長は福岡市早良区出身、36年2月23日生まれの77歳、趣味は8ミリカメラ。