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09年の平均賃金は14・4%減   県労働政策課    平均年齢39・4歳で29万強


 県労働政策課が2月19日にまとめた福岡県の賃金事情によると、2009年県内民間事業所の常用従業員の平均賃金は29万1319円で前期比14・4%減となった。
 毎年7月の1カ月間の平均賃金を調べたもので、対象は1日の所定労働時間が正社員と変わらず、調査月前2カ月にそれぞれ18日以上雇われている従業員を含んでいる。賃金のうち通勤手当などの諸手当を含む基準内賃金は、26万9085円で同10・1%減。時間外勤務などの基準外賃金は、2万5334円で同43・2%減と大幅に下がった。勤続年数は10・8年で1・2年短くなり、平均年齢は39・4歳で0・5歳若くなっている。規模別では、従業員300人以上の大企業が30万6192円で同13・1%減。勤続年数は11・3年で、平均年齢は38・8歳。中小企業は、26万4193円で同16%減だった。勤続年数は9・4年で、平均年齢は40・9歳。規模別の賃金格差は4万1999円で、前年から4112円広がった。また、09年4月の大卒(事務・技術・販売労働者)の初任給は、18万4012円で同2・3%減。高卒(事務・技術・販売労働者)は、15万2891円で同2・3%減。高卒(生産労働者)は、15万5685円で同0・7%減となっている。今春採用予定の大卒(事務・技術・販売労働者)の初任給は18万3952円で、同(生産労働者)は18万468円。高卒(事務・技術・販売労働者)は15万2758円で、同(生産労働者)は15万5348円になっている。同調査は、任意抽出した県内1200の民間事業所を対象とし、有効回答523事業所のデータを集計。賃金のほかにも労働時間、退職金、パート労働者の実態などをまとめている。