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鹿児島県の有田農産に2億円を投資  ドーガン・インベストメンツ    農業関連ファンド第1号


 投資事業、ファンド運営の株式会社ドーガン・インベストメンツ(福岡市中央区大名2丁目、森大介社長)は11月28日、7億円規模の農業関連向けファンド「アグリクラスターファンド」を通じて、青果生産販売の有田農産有限会社(鹿児島県曽於郡大崎町、有田通文社長)に2億円の投資を実行した。同ファンドの投資第1号で回収期間は7年。
 これは、有田農産が新設する青果加工場の設備投資資金として出資したもの。工場新設で、商品の安定供給、品質均等化、高付加価値が図れ、地域住民の雇用創出、耕作放棄地、遊休農地の有効活用につながるなど、地域活性化への貢献を見込んでいる。有田農産は2001年農業生産法人として設立し、大根主体とした機械化一貫作業体系を確立。年間の作付面積は約126万平方mで、露地野菜経営を展開。05年には全国農業コンクール全国大会で最優秀賞を受賞するなど、商品力は全国でも高い評価を受けている。ドーガン・インベストメンツでは「今後、金融面の支援だけでなく財務管理などの経営指導や、商流拡大に向けた営業面もサポートし、企業価値の向上を支援していく」と話している。
 「アグリクラスターファンド」は株式会社鹿児島銀行のほか、鹿児島県内の有力企業で小正醸造株式会社、坂元醸造株式会社、薩摩酒造株式会社、株式会社新日本科学、株式会社タイヨー、株式会社南九州ファミリーマートが出資し今年8月に設立。鹿児島、宮崎、熊本といった南九州の農業、健康、環境、観光関連企業を対象に投資を通じて支援する。