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食品異物などのDNA解析サービス開始  ビジョンバイオ    動植物10万種のデータベース元に


 食品の分析・検査業のビジョンバイオ株式会社(久留米市百年公園、塚脇博夫社長)は、9月7日、委託された食品をDNA解析することで、ほぼすべての生物の由来を特定する「生物種同定検査」を開始した。
 食品異物や原材料の確認をする際、従来は魚類や哺乳類、植物など高等生物の分析に限られていたが、今後は細菌、真菌などの生物分析も可能となり、分析の幅が広がった。検査は、調査対象生物の遺伝子を抽出し、分析の基準となる同社の生物DNAデータベースと照合し、種類を特定する。現在、データベースには動物1万5000種と昆虫5万5000種、植物3000種を含むおよそ10万種が登録。主要なすべての生物分析が可能だという。飯塚真一営業部長は、「食の安全志向が高まっている。08年6月から、従来の分析サービスをしていたが、細菌や虫の検査に対する問い合わせや要望が多かったため、今回サービスを開始した」と話している。同社は1997年設立。資本金は1000万円。従業員は18人。