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金型産業の発展、振興を目指し連携協定を締結  九工大と福工大    最先端の金型研究や人材育成で


 国立大学法人九州工業大学(北九州市戸畑区仙水町、松永守央学長)と福岡工業大学(福岡市東区和白東3丁目、下村輝夫学長)は5月1日付で、金型産業の振興、発展を目指し連携協定を結んだ。
 全国4校のみの金型関連センターをもつ両大学は、主にハイブリット車(HV)などに使用される最先端技術の研究開発や、金型に特化した専門性を持った人材育成などを進める。まずは3次元CGで金型の設計開発を進める九工大と、マイクロメートル単位の金型加工の研究に強みをもつ福工大の教員が両大学で講義する体制や、施設の相互利用などに取り組み、今後の展開につなげていく。また、福岡県が推進する「北部九州自動車150万台先進生産拠点プロジェクト」との連携も進める。松永九工大学長は「中国、アジアとの国際競争が進むなか、金型はものづくりの根幹。単体の大学では人材育成は難しいので今回の提携は意義がある」。下村輝夫福工大学長は「研究機能をもった企業の誘致にも取り組みたい」と話している。