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輸出入ともに13カ月連続で前年比減  博多港11月貿易概要(速報値)   電気機器輸入が43%増


 博多税関署がまとめた博多港の2009年11月の貿易概要(速報値)は、輸出額が995億4500万円で前年同月比18・2%減、輸入額が581億4500万円で同11・0%減と、ともに13カ月連続で前年を下回った。
 輸出は韓国向け商品が増加し回復の兆しも見せたが、輸送用機器やゴムタイヤおよびチューブが不振だった。品目別に見ると一般機械が、韓国向けに半導体等製造装置が増加し112億5200万円で同12・8%増。一方輸送用機器はアメリカ向けの二輪自動車類が不振で270億9300万円で同26・0%減。また関連するゴムタイヤおよびチューブが同じくアメリカ向けに不振で、128億500万円で同29・8%減と落ち込んだ。輸入は魚介類がアメリカとロシアからの激減で、42億1500万円で同25・2%減と不調だった。一方電気機器は半導体電子部品が韓国から増加、またベトナムと中国からの絶縁電線および絶縁ケーブルが好調な伸びを示し103億300万円で同43・0%増と回復の兆しも見えてきた。同税関では「11月は韓国との取引が好調で、韓国経済の持ち直しも予想される。輸出入ともに、取引国などに応じて回復の兆しも見えてきており、近く前年同月比増になるのではないか」と話している。