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輸出入ともに12カ月連続マイナス  博多港10月貿易概要(速報値)   輸出は前年同月比25・0%減


 博多税関署がまとめた博多港の2009年10月の貿易概要(速報値)は、輸出額が1178億2900万円で前年同月比25・0%減、輸入額が615億8600万円で同20・5%減と、ともに12カ月連続で前年を下回った。
 輸出は構成比の大きい電気機器が前年同月の半減となるなど前月に引き続き不調で大幅減となった。品目別に見ると、電気機器は半導体等電子部品が中国向けで激減し231億5400万円の同50・3%減と落ち込んだ。輸送用機器はアメリカ向けが不振で274億6700万円で同22・8%減。輸入は魚介類が、アメリカとロシアからの激減で42億5500万円で同30・5%減と不調だった。一般機械は43億7000万円の同0・6%増で前年と同水準を維持。9月に同24・1%減だった電気機器は、同5・4%減になるなど商品によっては回復の兆しも見えてきた。同税関では「前年の7~10月は平均輸出額が1600億円ほどで、過去最高に近い取引額だったたことが前年比減の要因のひとつ。昨年11月の輸出は約1200億円、輸入が約600億円だったので来月以降取引も安定してくるのではないか」と話している。