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輸出入ともに10カ月連続マイナス  博多港8月貿易概要(速報値)    中国向け半導体等激減


 博多税関署がまとめた博多港の2009年8月の貿易概要(速報値)は、輸出額が1014億3200万円で前年同月比42・6%減、輸入額が563億1800万円で同27・0%減と、ともに10カ月連続で前年を下回った。
 輸出は構成比の大きい電気機器が不調で大幅減となった。品目別では、半導体等電子部品の中国向けが激減し電気機器全体で218億4200万円の同60・8%減と落ち込んだ。また海外から部品を輸入し日本でICチップなどを組み立て再び輸出する再輸出品も、中国向けの半導体電子部品の激減で135億5600万円で同60・3%減。一方輸入は電気機器が124億8000万円で同2・1%増と回復の兆しを見せたが、一般機械が不調だった。品目別では中国からの事務用機器が激減し一般機械全体で35億200万円で同54・0%減。同税関では「前年の7~9月は平均輸出額が1650億円ほどで、過去最高に近い取引額だったたことが前年比減の要因のひとつ。昨年と比較すると輸出入ともにほぼ横ばいで、回復の兆しも見えてきた」と話している。