NEWS

  • 地域

輸出は半導体電子部品減で2年連続マイナス  福岡空港09年貿易概要    シンガポール向けは増加


 福岡空港税関支署がまとめた09年の福岡空港貿易概況(速報値)によると、輸出総額は5327億円で前年比29・1%減となり、2年連続のマイナスとなった。
 主な要因としては、半導体等電子部品(2040億円、同42・3%減)、化学製品(598億円、同36・2%減)が大幅に減少したためで、電器回路等の機器(185億円、同35%減)、一般機器(173億円、同56%減)も減少した。一方、映像機器(440億円、同83・7%増)は増加した。主力品目のICは、数量が52億3000万個で同31・3%減、価額も1694億円で同43・9%減となり、ともに3年連続のマイナスとなった。地域(国)別では、中国が907億円(同42・7%減)で2年連続のマイナスとなったが、他の地域も減少したことから3年連続で地域トップとなった。また台湾(769億円、同34・7%減)、韓国(691億円、同39・9%減)、アメリカ(414億円、同28・5%減)も減少したが、シンガポール(807億円、同47・3%増)は増加し、地域2位となった。

 輸入も3年連続マイナス

 また、輸入総額は2927億円で同35・1%減と3年連続のマイナスとなった。
 主な要因としては、半導体電子部品が1022億円で同43・3%減、音響・映像機器が182億円で同42・9%減と大幅に減少したため。化学製品(109億円、同6・3%減)、一般機器(101億円、同59・5%減)も減少したが、科学光学機器(380億円、同9・7%減)は減少した。主力品目のICは数量が7億2000万円で同23・8%減、価額は869億円で同43・2%減と3年連続でマイナスとなった。地域別では、台湾が853億円(同14・3%減)と減少したが、他地域も減少したことから3年ぶりのプラスとなった。また、中国(639億円、同38・6%減)、韓国(406億円、同56・5%減)、タイ(243億円、同16%減)、アメリカ(232億円、同40%減)は減少した。