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輸出が前年同月比70%増で3カ月連続増加  博多港2月貿易概要(速報値)    中国向け自動車輸出が好調維持


 博多税関署がまとめた博多港の2010年2月の貿易概要(速報値)は、輸出額が1161億8400万円で前年同月比70・9%増と、3カ月連続で前年を上回った。一方輸入額も471億1500万円で同11・2%増と、2カ月連続で上回った。
 輸出は中国向け自動車の台数増に加え、単価も上がったことから輸送用機器が363億7100万円で同126・1%増。前年同月に不調だった半導体等電子部品も韓国向けに激増し、一般機械が160億2200万円で同98・6%増。
 一方、輸入は韓国からの半導体電子部品が激減したものの、絶縁電線および絶縁ケーブルが好調で構成比の大きい電気機器が53億1500万円で同2・7%増。中国からの魚介類の調製品が大幅に増加し、魚介類および同調製品が32億1300万円で同7・2%増。同税関では「中国向けに輸出する自動車の単価が上がっているため、富裕層の購入が活発で、今後もこの傾向は続くと考えられる。また構成比は大きくないがインドネシアやフィリピンなどから自動車部分品の輸入が増加しており、新しい傾向として注目している」と話している。