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輸入貨物の通関業務を試験的に実施へ  北九州エアターミナルと北九州市    貨物の流通時間を半日短縮


北九州空港ビルを運営する第三セクターの北九州エアターミナル株式会社(北九州市小倉南区空港北町、志賀幸弘社長)と北九州市は、8月上旬から同空港で試験的に輸入貨物の通関業務を実施する。
 近年、国際貨物取扱量が増加する中、現在は福岡空港へトラックで移送し行っている通関手続きを自前で行うことで、空港の輸送機能を将来的に高める実験。同市では通関が常設になれば、貨物の流通時間を半日程度短縮できると予測。今後は常設を目指し、同空港で荷降ろしや荷主別の仕分け、申告書類の確認などを実施し、門司税関と夜間受け付けに関して調整する。
 同空港には昨年10月に中国・上海との貨物定期便が就航し、10年度の国際貨物取扱量は07年度の約15倍の1305トンに増加しており、空港に税関を常設する要望が強まっている。同市では「流通までの時間を短縮できれば、貨物便の新路線開拓につながる。将来的には輸出品の通関も設置したい」と話している。