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車関連事業統合し「イデックスオート・ジャパン」発足  新出光    グループ4社と本体1事業課を再編


 石油製品販売の株式会社新出光(福岡市博多区上呉服町、出光泰典社長)は10月1日、株式会社新出光バジェット・レンタリースと株式会社新出光ホケンセンター、新出光本体のカーライフ事業、株式会社新出光セントラルの営業などグループの車関連事業を統合し、「株式会社イデックスオート・ジャパン」(同町、高田敏道社長)を発足した。また、メルセデス・ベンツ正規販売店の株式会社シュテルン福岡も新出光百%出資からイデックスオート百%出資となった。
 2026年の百周年に向け08年に始動した『ターゲット100』プロジェクトに沿って、基幹事業である石油事業を維持しながら、非石油事業の拡大を図る事業再編の一環。成長の阻害要因となっていたグループ企業間の事業重複を解消し、レンタカー、中古車、輸入車販売、保険など車関連のサービスをワンストップで提供することで消費者ニーズに応える。
 事業展開では、石油販売のSS(サービスステーション)との連携も深め拡大を図るほか、09年に国内マスターライセンスを取得した「バジェット・レンタカー」の全国FC展開を加速する。将来は中古自動車販売の海外輸出事業の展開も視野に入れ、11年3月期に78億円だった売上高を4年後に114億円を目指すとともに、石油事業に並ぶ収益源に育てる。
 今回の統合は、新出光バジェット・レンタリースを存続会社に合併や吸収分割方式を用いた。イデックスオート・ジャパンは資本金1億円で新出光が百%出資。本社は、新出光本社ビル隣の朝日エンタープライズビル8階に置く。従業員は170人。レンタカー22店舗、中古車2店舗を運営。シュテルン福岡はベンツ正規販売店を2店舗運営する。

 イデックスリテール福岡に福岡、佐賀のSS運営を移管

 同社は10月1日、株式会社新出光セントラルから8月25日付で社名変更した子会社、株式会社イデックスリテール福岡(福岡市博多区上呉服町)に吸収分割方式で福岡、佐賀両県内のSS運営業務を移管した。また、同社の社長に同日付で前株式会社新出光代表取締役専務の正月文博代表取締役が就任した。
 『ターゲット100』プロジェクトに沿って、SS事業の地域密着展開を推進する一環。イデックスリテール福岡は、福岡、佐賀両県内の直営51SSの運営や法人向け燃料販売を主体に、旧新出光セントラルの主力事業である車検・整備、板金・修理などを業務とする地域リテール会社となった。新出光の地域リテール子会社は、株式会社イデックスリテール西九州(長崎県諌早市)、同南九州(鹿児島市)、同大分(大分市)、8月末に全株式を取得した株式会社ニシダ(宮崎市)に次いで5社目(別途8月に株式会社イデックスリテール熊本を設立済み)。
 イデックスリテール福岡は1967年7月設立。資本金5千万円。今回の業務移管で従業員は60人から180人に増加。SSのほか、整備工場3カ所、板金工場1カ所を有し、売上高は270億円規模になる見込み。なお、8月25日付で本社を糟屋郡粕屋町内橋から、博多区上呉服町の新出光本社ビル内に移転している。