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車載、環境向けシフト奏功で収益2けた増  三井ハイテック    為替差益もあり最終利益24%増


 半導体部品製造の三井ハイテック株式会社(北九州市八幡西区小嶺、三井康誠社長)の13年1月期連結決算は、売上高は前期比10・9%増の606億3000万円、経常利益は同54・9%増の33億2100万円で増収増益だった。
 収益ともに2けた増の好決算。主要取引先の一つである家電業界は在庫調整などで需要が目減りしていたものの、近年ウエイトを引き上げてきた車載半導体、環境対応製品向け電子部品などの需要が好調に推移。スマホ向けなどを中心に電子部品事業の売上高は前期比17・1%増、車載向けなどの電機部品事業の売上高は同19・9%増と、連結売上高をけん引した。また、売り上げの好調に加え、為替の円安進行に伴う為替差益が発生し、利益面でも大幅増益となり、当期純利益は不採算資産の減損処理(1億7500万円)などを実施したものの、前期比24・7%増の28億2700万円を確保した。
 今期の見通しでは、好調だった環境対応製品へのシフトを推し進め、売上高は前期比3・9%増の630億円を見込むが、為替差益などの特別要因の反動もあって、経常利益は同24・7%減の25億円、当期純利益は同29・3%減の20億円で増収減益の予想としている。