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販売量低迷も価格改定で2%増収  鳥越製粉    原価値上げなどで大幅減益


 製粉業大手の鳥越製粉株式会社(福岡市博多区比恵町、小西敬一郎社長)の12年12月期第1四半期決算は、売上高は前年同期比2・1%増の107億12百万円、経常利益は同15・0%減の8億23百万円で増収減益だった。
 製品の販売数量は伸び悩みながらも、昨年実施した小麦粉の価格改定が増収をけん引。名古屋営業所の開設、鹿児島営業所の閉鎖など積極的に店舗の再構築も進めた。だが利益面では、副産品価格の下落や原材料価格の値上がりにより2けた減益。四半期純利益は同14・4%減の4億83百万円となった。
 通期の見通しでは、売上高は前期比5・8%増の225億円、経常利益は同14・3%増の21億8千万円で増収増益を見込んでいる。同社は「原材料価格と製品価格の変動が予想され、業績予想の通り推移しない可能性もある」と話している。