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認知症の徘徊防止システムが介護保険認定  ラムロック    自己負担月額1000円から


 画像認識システム開発の株式会社ラムロック(飯塚市勢田、赤間俊和社長)が開発した認知症患者の徘徊防止システムは2月1日、介護保険の認定を受けた。
 同社の防犯カメラシステム「ドーベルマン」を応用して昨年7月に開発した製品で、徘徊しようとする人を感知し、離れた場所にいる家族などは携帯電話で画像を確認することができる。介護保険適用後の自己負担金額は月額1000円からで、カメラとスピーカーを1台ずつ追加するごとに1000円課金されていく。また、画像送付するためのインターネット回線や通信費などは保険適用外で、自己負担となる。介護する家族の負担を軽くする「レスパイトケア」が近年注目されているため、同社ではそうした需要を取り込み、全国的に拡販していく考え。今後は販売代理店や通信業者、携帯電話販売店と提携先を募り、年間3000台販売を目指す。藤本隆二会長は「これまで月額1万円以上していたが、保険適用後は低額で利用できる。母が認知症で苦労した経験から生まれた製品なので、同じ境遇の方々にぜひ利用していただきたい」と話している。
 同社は1999年1月創業。2008年9月設立。資本金は50万円。従業員は7人。藤本会長は1964年1月29日生まれの49歳。日進館高校卒。趣味は日本拳法。