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観光用超小型EVのカーシェア事業を開始  FULVAC    福岡市博物館を貸し出し拠点に


 システム開発業の株式会社リーボ(福岡市中央区天神1丁目、松尾龍馬社長)や同業の株式会社シティアスコム(同市早良区百道浜2丁目、藤本宏文社長)などが超小型モビリティを推進する団体・福岡超小型モビリティ推進協議会(FULVAC:リーボ内)は、12月1日に観光向け1人乗り超小型電気自動車のカーシェア事業を開始した。
 福岡市内の歴史スポットを巡る観光用モビリティとして、福岡市博物館を拠点に貸し出すもの。リーボが開発したスマートフォンカーシェアシステム「Bloome」を採用しており、利用者は同システムをスマートフォンにダウンロードすることで、予約から貸し出し、支払いまでをスマートフォン操作で行う。利用料金は2時間で2000円、8時間で3800円。貸し出し車両はトヨタ車体製「コムス」。利用者には、戦国武将・黒田官兵衛がラジオDJとなる設定の音声ガイダンスを聞かせるアプリコンテンツ「クロカン×ラヂオ~なるにまかせて」をスマートフォンに配信し、史跡スポットなどを紹介する。
 同事業は国土交通省が、地方自治体や観光、流通関係事業者などの主導による超小型モビリティの先導や試行導入に向けた取り組みを支援する補助制度を利用している。同省の認可事業として3月まで実施する予定で、利用者280人を目指している。4月から、車両数や貸し出し拠点などの拡大も検討していく。
 同協議会会長を務める松尾リーボ社長は「移動手段だけでなく博物館で提供できる新しいアトラクションとして利用者に楽しんでほしい。NHK大河ドラマで注目される黒田官兵衛のラジオを聞きながら、由来の地を巡ってもらいたい」と話している。
 同協議会は、2013年2月設立。法人会員はリーボ、シティアスコムのほか、株式会社福岡ソフトリサーチパーク。オブザーバーとして福岡市が加盟している。