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西区田尻に西日本最大級の大学総合グラウンド完成  西南学院大学    約13・5万平方m、総事業費約57億円


 西南学院大学(福岡市早良区西新6丁目、G・W・バークレー学長)が同市西区田尻に整備していた大学総合グラウンドが、このほど全面オープンした。総事業費は約57億円。
 名称は「田尻グリーンフィールド」で、場所は県立玄洋高等学校北側近く。総敷地面積は約13万5600平方mで、野球場や陸上競技場などからなる。07年6月に着工。昨年10月に陸上競技場(1周400m)、ラグビー場(1万3929平方m)、アメリカンフットボール場(8794平方m)、サッカー場(1万382平方m)、テニスコート(4面・3075平方m)などからなる西ゾーンがオープン。このほど、野球場(1万4237平方m)、アーチェリー場(3556平方m)、ソフトボール場兼多目的広場(7839平方m)などで構成する東ゾーンが完成した。野球場には天然芝を、サッカー、アメフト、ラグビーのグラウンドにはそれぞれに適した人工芝を使用している。学生約80人が合宿可能なクラブロッジも新設した。現在、西新の同大キャンパスから1日5便のシャトルバスが往復し、主にクラブ活動で利用されている。一方で、正課授業、課外活動などで使用しない時は、近隣の地域住民も昨年の西ゾーンオープン時から施設を利用できるようになっている。武井俊詳副学長は「複数の競技場を1カ所にまとめた大学総合グラウンドとしては西日本でも最大級。今回、多目的広場も出来たことで、利用件数は今後も増えていくのではないか」と話している。
 東ゾーン北側には、施設周辺に広がる水田地帯の生態系への影響を緩和させることを目的に約1ヘクタールの「環境保全ゾーン」も整備。調整池や希少植物を移植した湿地エリア、水田や草薮のエリアを設けた。また、隣接する野球場の観覧席の一部を野鳥観察のスペースにしている。今後、学生のほか、来年4月開講予定の併設校・西南学院小学校の児童や地域住民を対象に稲作体験学習や植物観察会といった利用方法を検討していく。