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製品価格引き下げ響き減収減益  鳥越製粉    最終利益は19%減に


 製粉業大手、鳥越製粉株式会社(福岡市博多区比恵町、高峰和宏社長)の12年12月期連結決算は、売上高が前期比1・4%減の209億6300万円、経常利益が同10・1%減の17億1500万円で減収減益だった。
 積極的な販促や営業活動が奏功して小麦の売り上げは堅調だったものの、昨年4月に輸入小麦の政府売渡価格が5銘柄平均で15・0%低下、これに対応して製品価格を大幅に引き下げたことが減収に影響した。また、食料品は概ね前年並みの水準を維持する中、飼料の販売数量が前期比65・9%減と大きく落ち込んだことも響いた。一方、収益面では販売競争の激化に加え、減価償却費や電力費、物流費などの諸経費が増加したことで2けた減益となった。当期純利益は前期に計上した特別利益の反動もあって、前期比19・0%減の2億2700万円だった。
 今期の見通しでは、売上高は前期比1・6%増の213億円、経常利益は同2・6%増の17億6000万円で増収増益を見込んでいる。だが、今後も輸入小麦の政府売渡価格や国内産小麦の価格改定が予想され、「現時点で改定幅は予測困難。変更が発表された場合は適宜業績予想を修正していく」と話している。