NEWS

  • 地域

行橋市の稲童工業団地に自動車部品工場  愛知県の名古屋パイプ    5年間で約25億円投資


 鋼管製造、加工の名古屋パイプ株式会社(愛知県東浦町、花井伸夫社長)は、2億5千万円かけ行橋市稲童字浜に自動車部品の製造工場を建設する。着工は10月上旬で、来年2月の稼働を目指す。
 同社は主に自動車専用シートの骨格部品を製造しており、北部九州に生産拠点を置く各自動車メーカーの生産台数が回復していることから鋼管部分の需要増を見込んで同市内の工場から拡張移転する。場所は、JR九州日豊本線「新田原」駅東側の稲童工業団地内。敷地面積1万5百平方m、平屋建て床面積1千平方m。鋼管を切断する機械などを導入し生産能力を従来の2倍の月間30万本に引き上げる。
 2011年からは電気溶接機や鋼材ロール成形機なども順次整備して、シート部品を一貫生産する。5年間で約25億円を投資し、同団地内に計3工場を建設する計画。現工場内の従業員は3人だが、来年3人の新規雇用を計画しており、最終的に30人以上を地元から雇用する方針。
 花井社長は「北部九州はトヨタ、日産、ダイハツが集積するエリア。生産台数、車種数ともに増加していることから今後の需要が見込まれる。先の増産を見据えて体制を整えたい」と話している。
 行橋市の工場は2007年、同市東大橋6丁目に設立。移転後の跡地利用は未定。同社は1940年設立、資本金8千万円、従業員数約50人。