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薬局の新規出店効果で売上高は3・4%増の727億円  総合メディカル    経常利益27・7%増


 医師の転職・開業支援や経営コンサルティング、保険調剤薬局などを手掛ける総合メディカル株式会社(福岡市中央区天神2丁目、金納健太郎社長)の11年3月期連結決算は、売上高が前年同期比3・4%増の727億89百万円、経常利益が同27・7%増の42億12百万円で増収増益だった。
 薬局の新規出店を増収増益につないだ。事業別では、コンサルティングやレンタル、リースなどの医業支援事業は、医療機器の仕入れ・売却を取り止めるなど売上高は同6・8%減の186億31百万円、営業利益はコンサルティングの売り上げ減少が影響し、同10・9%減の7億57百万円となった。薬局関連事業は、調剤薬局36店を出店したほか、6月には調剤薬局10店を展開する株式会社あおば調剤薬局をM&Aした。その結果、調剤薬局は全国328店となり、薬価改定と調剤報酬改定が実施されたものの、処方せん枚数が前期比9・5%増となったことで、売上高は同8・0%増の529億16百万円、営業利益は同33・2%増の38億46百万円となった。その他の事業では、特定保健指導の受託サービスからの撤退などで、売上高は同14・4%減の12億4千万円となったが、営業利益は5百万円(前期は営業損失76百万円)と改善した。
 12年3月期は、医療モール・継承開業の支援や、医療を経営面からサポートする運営受託の拡大、2014年までの調剤薬局5百店舗を目指して出店を加速することで、売上高は同11・1%増の808億38百万円、経常利益は同10・6%増の46億58百万円で増収増益を見込んでいる。