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総括判断を2期ぶりに上方修正  福岡財務支局    11年4―6月期


 福岡財務支局(福岡市博多区、菊地和博局長)が7月28日に発表した管内経済情勢報告によると、11年4―6月期の総括判断は「緩やかながら持ち直しの動きが見られる」とし2期ぶりに上方修正した。
 項目別では、個人消費が大型小売店販売額(百貨店・スーパー)やコンビニエンスストア販売額が前年を上回っていることや、エコポイント需要が縮小している家電販売でエアコン、LED電球など省エネ関連商品が好調なことなどから「一部で弱い動きが見られるものの、持ち直してきている」とし、生産活動では震災の影響で大幅な減産を余儀なくされていた自動車がサプライチェーンの立て直しで生産水準を引き上げていることを背景に、持ち直しの動きが見られていることを指摘している。
 雇用情勢は、震災で一部の業種で減少した新規求人数が、引き続き前年を上回っていることや、新規求職者数が前年を上回っているものの、有効求人倍率が依然として低水準で推移していることなどから、「緩やかな持ち直しの動きがみられるが、厳しい状況にある」としている。