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総工費約13億円かけバングラデシュに手袋の新工場  東和コーポレーション    海外3拠点目、13年末稼働へ


 ゴム手袋大手の株式会社東和コーポレーション(久留米市津福町、山口隆社長)は、総工費約13億円かけバングラデシュに作業用手袋の新工場を設立する。同社の海外工場はマレーシア、中国(上海)に次ぎ3カ所目で、2013年末の稼働を予定している。
 同社は海外市場開拓、新製品の開発力を一層強化するため、数年前から東南アジア諸国をはじめとした新工場建設候補国を検討してきており、近年、同国の縫製産業が著しいことから建設を決めた。運営する現地法人「トーワ パーソナル プロテクティブ デバイス バングラデシュ」は、7月に設立、9月5日付でバングラデシュ輸出加工区庁と土地賃貸契約を締結した。
 新工場は同国西部のパブナ市にある「イシュワルディ工業団地」内で、敷地面積約2万平方m。生産品目は縫製・編み・革手袋などを含む作業用手袋全般で、生産規模や従業員数などは今後詰めていく方針。同社では「中国工場と佐賀工場で全生産品目を生産しており、リスク分散がかねてからの課題だった。日本向けに生産し、将来は経済成長が続くインドなどの開拓に対応していく」と話している。
 同社は1947年4月創業、資本金5500万円、従業員171人、年商66億円(2011年12月期)。国内の生産拠点は佐賀県唐津市にもつ。
 山口社長は久留米市出身、1947年2月12日生まれの65歳、福岡大学卒。今年4月1日付で同社社長に就任。