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経費増と外食不振で中間期は赤字に  丸和    通期見通しも下方修正


 食品スーパー・外食産業を展開する株式会社丸和(北九州市小倉北区大手町、根石義浩社長)の08年9月中間期連結業績は、売上高が197億1200万円で前年同期比2・5%増、経常損益は、前年同期の1億9300万円黒字から3億100万円の損失となった。
 同社は今年4月にスーパー・アパンダを展開する株式会社石原商事(北九州市小倉南区湯川5丁目、高柳実仁社長)を連結子会社化、従来の46店舗から59店舗体制となり、5月以降はアパンダの売り上げが加わって中間期の売上高は2・5%増となった。既存店ベースでも同0・4%増と前年を上回った。しかし、仕入原価や販売備品などの値上げによる販売経費の増加、消費マインドの冷え込み影響を受けやすい外食事業の業績不振、石原商事子会社化に伴う諸経費の増加、食の安全性確保のための衛生管理体制の強化による経費増などで、営業損益は前年同期の2億8700万円の黒字から1億3300万円の赤字、経常損益も赤字となった。事業別の売上高は、スーパーマーケット事業が185億7100万円で前年同期比3・3%増、外食事業は7億8500万円で同26・6%減となった。
 通期の業績見通しは、個人消費の落ち込みや、商品原価などコスト上昇が続くことを見込み、6月に公表した予想を下方修正した。売上高は予想比15億円減の405億円(前期比2・0%増)、営業利益は予想通りの1億5000万円(前期比77・5%減)、経常損益は予想比1億円減の1億円損失、当期純利益は予想比12億5000万円減の5億円(前期比257・1%増)を見込んでいる。同社は1947年5月設立、資本金は29億990万円、福岡県、山口県、島根県、長崎県にスーパー59店舗、外食では持ち帰り寿司店85店舗、飲食店3店舗を展開している。